ニュージーランド・トランピング＆温泉情報

■ ピナクルズ・ハット Pinnacles Hut　〔2005年7月2日〜3日〕

1日目（晴れ）

　08:35、Themes の i-site 隣の Gateway Backpackers の送迎を利用し、Kauaeranga へ。往復$20。DoC のオフィスに寄って Hut のブッキングをしようと思ったのだが、今日は土曜日なのでオフィスが開くのが遅く、開いていなかった。が、ハットワーデンからもチケットを買えるときいてそのまま Track 入り口へ。09:00 ごろスタート。

　前半は渓流に沿ってさかのぼる道で、つり橋が 4 つほどあったり、川を渡ったりと、歩いていて飽きない。道もよく整備されていて、Walking Track という感じ。後半は山を登る形になり、岩の階段が続く。

　2 時間ほどで途中の Hydro キャンプ場に着いた。キャンプ場と言っているがちょっとした広場と川があるだけで何もなかった。川の水量が増えたら水没しそうな雰囲気。そこからさらに 1 時間山を登って、Pinnacles Hut に到着。思っていたよりずっと大きな Hut で、ちょっとしたロッジのよう。40 人バンクルーム×2 で 80 人収容。小学校の教室くらいの大きさの部屋に二段の棚があり、マットレスがずらりと並んでいる。 入り口〜Hut まで、写真を撮ったりしつつ 3 時間程度だったと思う。

　荷物を置いて、お昼を食べ、ワーデンにハット代$15/night を払ってから、Pinnacles という山頂の岩山に登りに行く。この道がすごかった。前半は、前日の雨が祟ったのか、泥っどろの、半分水没しているような道。

　一応トラックの上には木片が置いてはあるのだが、半分くらいは無意味だった。本当にこれ道ですか。後日訪れた、Stewart Island の Rakiura Track よりも酷かったと思う。後半は、泥っぽい岩登りがずっと続く。正に岩登り、というような斜面。本当にこれ登るんですか、本気ですか。本気だった。傾斜がキツくて足場も悪いため、初心者には難しいかも。

　後で地図を確認したら、Pinnacles Hut から Pinnacles に至る道は、Walking Track ではなく Tramping Track だった。なるほど。Pinnacles にはハシゴと展望台が設置されていた。天気も申し分なく、眺めは最高。少し煙っていたが、Tairua とその沖の島々、Auckland 南方の平原が良く見渡せた。しばしゆったりしていたら、10 人くらいの団体×2 が到着し、一気に騒がしくなった。

　16:00 に Hut 帰着。往復 3 時間くらいだった。DOC の表示では片道 50 分となっているが、登りは 50 分では無理だと思った。結構疲れた。天気が良いため、朝から一日中寒かった。冬なんだなぁ。ただ、Pinnacles に登る途中はずっと日の当たる斜面で、とても暑かった。

　今日は 30 人くらいこの Hut に泊まっているようだ、土曜日だからかな。晩に野生のポッサムが Hut のデッキに来ていた。害獣だと目の敵にされているが、結構かわいい。さらに結構おいしいらしい。

　Dorm 部屋には暖房装置がなく、寝るときものすごく寒かった。雪がないから 1 年中登れるが、寒い時期に行く人は多めに衣類か毛布、湯たんぽなどを持っていくべきだと思う。 Hut にはガスとやかんが完備されているが、水は沸かさないと飲めない。

◆ 2日目（曇り）

　11:00 まで Hut でのんびりした。Hut 近くにある、ヘリコプター離着陸場からの Pinnacles の眺めが最高であることを発見。昨日晴れている間に行っておけばよかった。

　11:00 Hut 発。Billygoad Track 経由で駐車場へ向かう。下りだから早い早い。立て札の表示 4 時間のところを、3 時間で着いてしまった。とても急な斜面に階段が続くようなトラックで、登りはこの Track は歩きたくないと思った。

　途中に、大きな滝と複数の小さな滝を眺められるポイントがあり、なかなか良い。渓谷はすばらしかったが、大きすぎてカメラに収まらない。トラックの途中、昔のトロッコ線路がそのまま利用されているところがあって、おもしろい。駐車場で、下り道をつかず離れず歩いてきたお姉さんに再会し、バックパッカーズの送迎ピックアップまで 2 時間もあったため、Thames までリフトもらえないかと聞いてみたら、同じ バックパッカーズに泊まっている人だった。そのため、1500 には宿にに戻ることができた。