2002.3月18-19日
かなり凹んだグリーンストーン・トラック Greenstone Track
2002年度の本格的なトランピング一発目がグリーンストーン・トラック Greenstone Track だったのですが、かなりナメてました。このトラックはバックカントリー・トラックの中ではかなりメジャーな方で、これまでかなりの人に歩かれています。難易度も easy にランク付されているのが人気の秘密。
数年前、徐々に難しいコースへとレベルアップを図っていた当時、「ケッ、いまさらグリーンストーンなんか歩けるかよ」ってな感じで見向きもしなかったのですが、今回実に2年ぶりのニュージーランド訪問、その間日本ではろくすっぽ運動もしてなかったので、体慣らしにはいいかなと思って歩いてみたのですが…
正直もう泣きそうでした。
なぜって、きついんだもん(; ;)
実はグリーンストーン・トラックの前半1/3くらいは以前に歩いたことがあります。その経験もあったし、地図を見てもなだらかな道ばかり。実際歩いていても整備具合は良好で、なにもたいへんなところはありません。なのに、「きつい！」と感じてしまうのはなぜ？？
これまでの経験から地図をみればだいたい所要時間の見当はつきます。グリーンストーン・トラック Greenstone Track のレベルだったら、ＤＯＣのコースタイムの半分くらいの時間で行けるはず。それで余裕綽々で計画していたのに、ちっとも予定に追いつかない。正直途中で焦りました。これじゃ日暮れ前に小屋に着けないかも知れない!!
けっこうふだんから用意周到な方で、そう窮地に立たされることはないのですが、こんな情けない思いは初めてでした。
ホント日本では出不精でして、最近は仕事など車ばっかの生活になっているので、日常ほとんど運動してません。それでいてビールばかり飲んでいるから、太ること7キロ。まあ見た目の体型は変ってないのですが、下腹部の脂肪が目立ちはじめ、けっこうヤバイ状態。年のせいもあるんですかねぇ。まだ大丈夫と思ってましたが、かつてだったら「一日で踏破してやるわ」くらいに思っていたここグリーンストーン・トラックで手こずるなんて、正直ショック。ここでもうすっかり自信をなくしてしまいました。
その後のトラックでも、いつもだったら、山には必ず一晩に1本計算で缶ビールを持っていくのですが、そんなのとんでもない。いままで手放さなかった辞書も宿に置いていって、とにかく荷物の軽量化。
行動もいつもだったらちょっとくらい無理なプランでもどうになかなったのですが、いまだったらいざとなったらホント動けなくなるかも知れない、そんな危惧感からどうしても慎重にならざるを得ない。
そんなわけで、今年は天候不順もあったのですが、どうにも振るわなかった旅でした。
さてさて、当のグリーンストーン・トラックの様子について、ちょっと書いておきたいと思います。（レポートはそのうちコースガイドのコーナーにも載せる予定です）
確かに見事に平坦で歩きやすい。初心者の人でも楽しめます。さっきから苦しいと書いてますが、それは体力を過信して小屋をひとつ跳ばして強行突破をしたから。
ザ・デバイド The Divide というミルフォードサウンド側の入口からスタートしたのですが、そこから Mckeller Hut をとばして Mid Greenstone Hut までは、Lonely Planet 社のガイドブックのコースタイムでは、約10時間。これを半分以下の時間で行けると踏んだのが間違いでした。
ふつうに2泊3日で行けばぜんぜん楽です。The Divide 〜 Mckeller Hut が3-4時間、2泊目の Mid Greenstone Hut までが4 - 6時間、3日目のクイーンズタウン側のトラックエンドまでは5 - 6時間。このプランで行けば昼過ぎには各小屋について、のんびりあたりを散策したりひなたぼっこをしながら優雅な時間が楽しめるはず。
グリーンストーン・トラックの見どころは、きれいに苔むしたレインフォレストと、谷間にひろがる草原と湖の調和。ハードなことは一切になしに、清楚な美しい景色・雰囲気を楽しめます。とくに華々しいものはないのですが、ニュージーランドらしい時間を楽しめるトラックじゃないかと思っています。
