ニュージーランド・トレッキングの楽しみ別のページでも書きましたが、ぼくは日本で俗にいう「山ヤ」ではありません。山のてっぺんを極めることにはまったく興味がないし、山歩きはスポーツだとは思っていません。だからニュージーランドの、レジャーとしてのトランピングがすごく自分にマッチしたわけで、それですっかりニュージーランドにハマってしまいました。 山（自然）のなかをひとりでプラプラと歩き、ダイナミックな景色の中に自分が入り込んで、それを独り占めにしているという感覚。それが魅力です。自然の中で過ごす時間、といったらいいんでしょうか。 だから、ただの山じゃなくて、そこにプラスアルファの楽しみが楽しみがあればなおさらいい。氷河とか魅力的な山小屋とか、ニュージーランドならではの楽しみはいっぱいありますが、なかでもやっぱり 温泉 にかなうものはないでしょう。 ぼくはあんまり気にしないんですが、泊まりがけの山歩きをしていて問題となるのが汚れと汗の臭い。1週間以上の山行ともなれば、自分は気にならなくても、帰路に乗せてもらう車やバスの同乗者に申し訳なく思ってしまいます。 自然は好きだけど、バッチイのはちょっとねぇ・・という人も、途中で温泉が楽しめるトレッキングだったらなにも迷うことはないでしょう。 ぼくが温泉が湧くコースを歩くときは、トレッキングというより温泉が最大の目的です。だから温泉が最大限に楽しめるような配慮を忘れない。それはなにかというと、ずばり ビール です。
温泉近くにテントを張ったり、最寄りの山小屋に陣取って、ビールを近くの小川に放り込んだら温泉へＧＯ！ さいわいニュージーランドは真夏でも気温はそれほど上がらないし、温泉周辺の小川に缶ビール沈めておけば、すかっとする程度には冷やすことができます。 苦労の末にたどり着いた温泉に浸かりながら、まずは1本。あとは喉が乾くのをじっと我慢して、風呂上がりに夕食と共に1本、もしくは2本。 山行で、汗をかいたあとの適度な不快感（？）と疲れが一気に流れ去る感覚。ゆったりできる自分だけの温泉と十分に冷えたビール。これ以上の幸せがあるだろうかって感じです。特に喉の乾きでビールを一気のみして、すこしフラフラしてきたときなんか、この瞬間止まれ！ なんて思ってしまいます。その時間が忘れられなくて、ぼくはビール片手に山の中で温泉をさがしまわるのです。 たしかにビールは重いし、通常だったら切り捨てるべき贅沢品かもしれません。でもなんのための山歩きか、それを考えたらぼくにとってビールは必需品です。 こうあるべきという規範に縛られない、自由なニュージーランドのトランピング。自分なりの楽しみをいくらでも発掘できそうな予感が感じられる。それがニュージーランドの魅力だと思うのです。 |
まあ、ふだんからトレッキングのときは缶ビール3本程度は必ず持っていくのですが、温泉ともなれば最大半ダースくらいは持っていってしまいます。それに加えてチーズとかクラッカーポテトチップスなど、食料もめいいっぱいに。