たまに行くならこんな小屋？

　トランピングって景色を楽しむだけではなく、ハットで過ごす時間もとても重要だと思うんです。たとえば快適なバックパッカーズにめぐり合うとその町の印象がガラリと変わってしまったりってこと、けっこうありますよね。

　おなじように山小屋もトランピングを楽しむ上で重要なファクターのひとつです。もともとぼくの場合、山に入るのは静かで一人になれる場所を探して、ということが多いので、ハットに誰も居なくて自分一人だけだったりするとそれだけですごく幸せな気分になってしまいます。日が落ちたあと、ロウソクを立ててお酒を飲みながら、手紙を書いたり本読んだりするのっていいですよね。

　ハットによっては景色のいいロケーションに建っていて、そこにいるだけで幸せな気分になれるような場所もあります。そんな印象深いハットを集めてみました。

Barker Hut (Arthur's Pass N.P.)

周囲を氷河に囲まれたダイナミックなロケーション。クライストチャーチ・アルパイン・クラブのハットで、無線機のほかに蛍光灯までついていた。誰でも利用できる。

Carroll Hut (Arthur's Pass N.P.)

広々とした台地に建っている。奥の山との間は深い谷になっている。空が広く夜は星空がすばらしい。

Seven-Mile Hut (Arthur's Pass N.P.)

初めて泊まったカテゴリー4の無料ハット。あまりのボロさに驚いた。マットのないベッドの上にはネズミの糞が散らばっていた。でも夜ロウソクを灯したらノスタルジックでいい感じだった。

Angels Hut(Nelson Lakes N.P.)

リッジ(ridge)上のカルデラ湖(?)のほとりのダイナミックなロケーション。ハットもおおきく立派で、トラックを一周するのではなく、ここへの往復だけでも十分満足できる。

Bungree Hut (Stewart IS.)

ハットから浜が一望でき、贅沢な気分。引潮の時は目の前の海でアワビなどの貝が採れる。これもまたこのハットの楽しみのひとつ。

Port Craig Hut (Waitutu Tracks)

昔の学校の校舎を利用したハット。ハット自体が歴史的建造物として保護されている。