■ロトルア近郊の天然温泉の川〜ケロセン・クリーク
ケロセンクリークへ行くには車などが必要だ。北島のロトルアから30キロほどのところにある。タウポへ向かう SH5（国道5号線）の途中、ワイカレモアナやギズボン方面へ向かうSH38への分岐をすぎて最初の左の小道(old waiotapu road)に入る。案内板はなく、まわりが草に覆われているのでわかりにくい。 分岐をすぎたらスピードを落として注意深く探してほしい。もしかしてこれかなと思ったら、たぶんそれだ。 <Waiotapu Thermal Area>まで行ってしまったら行きすぎになる。最近の情報では、Kerosene Creekという案内板が出ているそうだ。 その小道（状態のいいダート）を入って数キロ行くと右手に車を停められそうなスペースと「焚き火禁止」の目立つ看板がある。ここにも目立つような看板は立っていない。車を降りて奥へ入ると川に沿って続く遊歩道があるはずだ。その川が ケロセン・クリーク <Kerosene Creek>だ。手を触れてみればすぐわかる。 林のなかに続いていく遊歩道に沿ってすこし下流にくだると、川幅が広くなって小さな滝がある。そこが入浴ポイント。 ■温泉の様子湯温は40℃くらい。ちょっとぬるめだけど適温。滝の下あたりの砂地から熱い湯がしみ出てきていた。まわりは鬱蒼とした原生林で、そうとうにワイルドな気分に浸れる。車さえあれば気軽に来られてこれほどクォリティの高い温泉の川があるなんて、やるじゃんケロセン・クリーク！ という感じだった。 ぼくがいったのは天気のいい日曜日だったが、2時間ほどいても人は誰もこなかった。小鳥のさえずりが聞こえる自然に囲まれた温泉を一人で満喫した。ケロセン・クリーク沿いにはピクニックに適した芝生の広場なんかもあるのだが、あまり知られていないのかもしれない。ニュージーランドの温泉につきもののサンドフライもほとんどいなくて快適だった。 ごみ箱はあったが、トイレ、水道等の施設は見あたらなかった。更衣室もないが、着替えられそうな木陰はたくさんある。テントを張れる場所もあるが、公式にはキャンプ禁止の看板が立っていた。 ついでにいうと、ケロセンクリークの手前にも道路左手の草原の奥のほうでもうもうと湯気が上がる地熱地帯がある。その辺も探してみれば面白いものがありそうだけど、確認はしていない。（というか下手に地熱地帯に足を踏み入れると大やけどの危険があってアブナイ） ■ケロセン・クリーク？ ケロシン・クリーク？実は最近までケロセン・クリーク Kerosene Creekのスペルを勘違いしていた。最後のeが入るのを知らず、勝手にマオリ語かと思い、ケロセンとカタカナ読みをしていた。（実際これまでの日本語メディアの紹介ではケロセンと書かれることが多かった）しかし最近気づいた事実は、本当は<Kerosene>だったこと。Kerosene と言ったら英語で灯油のことだ。その場合、日本語ではケロシンと読むのが一般的。実はケロシン・クリークという表記の方が適切なのかもしれない。ちなみにケロシンは kerosine とも表記することがある。ということで多少表記が混在しています。ごめんなさい。(2003.1.30) |
ケロセン・クリーク（ケロシン・クリーク） は、ロトルアからタウポへ向かう途中にある温泉の川。流れる水がすべて温泉というのが面白い。小さな滝なんかもあり、森の中を流れていて雰囲気がとてもいい。湯はすこしぬるめ。