◆ワンガヌイ・リバーのアメジスト・ホット・スプリングス
この温泉は南島のフランツ・ジョセフ氷河 Franz Josef Glacier とホキティカ Hokitika の間の国道６号線沿いにある。 ハリハリ Harihariという小さな町からほどちかく、じつはハリハリの町のインフォメーション・ブロシュアにはこの温泉のことがしっかり載っている。にもかかわらず、近隣の町のビジターセンターやＤＯＣに問い合わせても、誰も詳細は知らず、結局確かな情報が得られたのは現地ハリハリの町に着いてからだった。 この温泉を見つける上で、実にトリッキーだったのは、ワンガヌイ・リバーにはいくつもの温泉が湧いているという事実。後で知ったのだが、ワンガヌイ・リバーの河原には大きく３つの源泉があるようだ。 そのうちひとつは地形図にも記載されていて、その付近はズバリ"Hot Water Flat"という名称が付いている。ただしそこへはボートなどで川を渡らなければたどり着けない。ブロシュアに載っている温泉は、ずっと手前にある別の温泉だったのだ。しかもそれは地形図には載っておらず、これが大きな混乱の原因となった。 ワンガヌイ／アメジスト温泉への行き方結論からいってしまえば、アメジスト・ホットスプリング（温泉）へはふつうの乗用車で行かれる。車を降りたら徒歩２分だ。地図を見てもらえばわかるように、国道6号はハリハリ Harihariの町の近くで大きく90度に曲がる。そのちょうど角のところから小道が山の方へ伸びている。最初は舗装されていてすぐに砂利道になる。この道に入って2キロちょっといくと、鉄筋コンクリートのがっちりした橋が渡る。それを過ぎて200メートルほど、両脇が少し開けた場所にでたら車を停める。よく見ると右手の草むらにちょっとした踏み分け道があるはずだ。それに従って草むらを抜け、河原へ下りると、そこに温泉が湧いている。だだっ広い砂地の河原で、増水で流されていなければ砂地を掘った丸い温泉のプールが見つかる。  Amethyst Hot Springs / Lower Wanganui River この写真の場所の他にも、手前の土手沿いに何ヶ所かプール（湯船）が作られていた。いずれも砂地からジワジワと湯が沸き出しているタイプの温泉で、源泉自体の温度はおそらく40度くらい。決して熱い方ではない。見ての通り川の中州のようなところにあるので、冷水と混じってしまいホットというほどの温度は感じられなかった。 ぼくの行ったときの状況に限定していえば、苦労して見つけた割にはあまり楽しめなかった。小雨まじりの早朝で寒く、湯温はさわるとほんのり温かい程度。寒くて長湯できるような状況ではなかった。 真夏で天気のいいときなら水遊びのつもりで行けばそこそこ楽しめると思う。車で気軽にアクセスできるので、レンタカーや自家用車でウェストコーストを走る機会があったらいちど話のタネに立ち寄ってみてほしい。もしかしたらコンディションが良ければすばらしい温泉、なのかもしれない。 |
2000年度の温泉探しでいちばん苦労したのがこの ワンガヌイ・リバー Wanganui River の河原に湧く温泉 アメジスト・ホット・スプリング Amethyst Hot Springs だった。