台湾の陽明山（ヤンミンシャン）温泉

６月末に、ひょんなことから台湾に行って来ました。
台湾といえば、ニュージーランドに行く前のトレーニングとして、はじめてひとりで行った外国の地。
あのときは、東京から一週間かけて船を乗り継いで行ってきました。はじめての異国なのに、なぜかザックとテントを担いでの自助旅行という不思議な按配（笑）

あのときと違って、今回の台湾旅は付き合いでいったパック旅行みたいなもの。お気楽です。
パック旅行って初めてだったんですが、至れり尽くせりで便利ですねぇ〜。
行きたくもない土産物屋に無理矢理連れていかれるのは苦痛ですが、自分でなんにも調べなくても、勝手に旅が進んでいくのですから。
ひとり旅じゃ絶対泊らないような高級ホテルに泊って、立派なレストランに入って、とこれまでにない贅沢な思いをいっぱいしてきました。

限られたフリータイムになにをしてたかというと、もちろん台湾の温泉へＧｏ！です。

今回行ってきたのは、首都台北に近い陽明山（ヤンミンシャン）という高地にある温泉。
この陽明山は国家公園になっていて、その広い園地の中に公衆浴場が作られています。
まわりには温泉旅館などがポツリポツリとはあるのですが、この公衆浴場のいいところは無料だということ。

場所がちょっとわかりづらく、人に尋ねつつ辿り着いた公衆浴場は、見た目、ちょっと公衆便所っぽい感じ。

　　　
台湾／陽明山温泉公衆浴場（男湯）の外観

入口を入るといきなり大きな円形の湯船がババーンと。その周りには20-30人はいたかな。地元のおじいちゃんたちがコンクリート打ちっ放しの床に座り込んだり、寝そべっていたり。

驚いたのはその思い思いの格好です。なぜかヨガみたいなポーズをしている人や、仰向けに寝て足をグッと天井に向けてつきだして、体操（？）をしているおじいちゃん...

想像してみてください。みんな素っ裸なわけですよ。それで逆立ちみたいなことをしてるんですから。どうしても目に付くのはブ〜ラブラと揺れている○○が．．．。

風呂場で体を張った柔軟体操なんて、日本じゃ想像できない光景でした。

まあ、みんなそれぞれリラックスしているってことなんでしょうけど、かなり衝撃でしたね。

円形の湯船の真ん中から小さな噴水のようにあふれ出る源泉。質はやや白濁した硫黄泉で、どう見ても源泉掛け流し式だろうなという感じの造りでした。お湯の温度はかなり熱めで、もともと外気温がムシムシとした熱帯気候。かなり頭クラクラな感じでした。

8年くらいまえに台湾に来たときも、多少は温泉巡りをしていて、そのときは野湯が中心だったんですが、みんな水着や下着を着用で、台湾では素っ裸で入浴する習慣がないのかなと思っていました。でも今回の陽明山公衆温泉でその思いはすっかり完全に払拭されましたね。

温泉の質もよかったのですが、なにより台湾人の入浴文化を衝撃的なまでに体感できたおもしろい旅でした。

＝ 参考 ＝

陽明山（ヤンミンシャン）へは、台北市内から260番のバスで終点の陽明山まで40分ほど（約15km）。バス代は料金は片道30元（約100円）。バスを乗るときにヤンミンシャンと言って料金を確認して前払いする。すると札を渡されるので、下車時に札を運転手に渡す。公衆浴場へは、陽明山バスターミナルの奥の道を左手に下り、ホテルを過ぎて最初の小道を左へ。公園内の小道の右手にある（男湯の場合）。