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ニュージーランドの人たちは、物を大切にする国民性があるようです。ニュージーランドの町を歩いていると、やたらと目につくのがアンティーク屋や、中古品を扱うセカンドハンドショップ。今回は知られざるニュージーランドの楽しみ方として、ニュージーランドの中古品市場を紹介しましょう。
ニュージーランド南島のホキティカの町外れで見つけたアンティークショップ
西洋アンティークの本揚といったらイギリスですが、実はニュージーランドは掘り出し物の多い、隠れた穴場でもあります。
アンティーク屋というと、日本では、庶民には敷居の高い高級感あふれる店という感覚ですが、ニュージーランドのアンティーク屋は違います。もっとざっくばらんで、生活臭が漂っているといったらいいでしょうか。
言ってみればアンティーク屋は中古品・リサイクルショップと紙一重。日本には価値のあるものだけが選りすぐられて輸入されますが、ニュージーランドでは、各家庭から放出されたものが、そのまま並べられています。だからこそ日本では考えられないほど安い値段で、一流のものが手に入ったりするのです。
アンティークに興味がない人でも、博物館気分でアンティーク屋巡りをしてみるのもおもしろいかもしれません。調度品や食器に紛れて、昔の農具や生活道具、はたまた古いオートバイなど、実に多彩なものが置いてあります。かつての入植時代を坊彿とさせる空間は、まるで歴史博物館のよう。なんの気負いもなく気軽に入れるので、ブラブラと店内を眺めて回るだけでも楽しいものです。
実際、アンティーク屋で見かけるものは、博物館で陳列されているものとたいして変わらなかったりもします。古道具屋が博物館のようなのか、それとも博物舘が古道具屋のようなのかは難しい問題ですが…。
アンティーク屋と銘打っているお店のほかに、ニュージーランドにはリサイクル品を扱う店がたくさんあります。
服、家具、雑貨、スポーツ用品それこそ新旧を問わず何でも置いてあります。特にミッション系の団体が運営している店は安く、新品同様のＴシャツがＮＺ50セントなんてことも。なかには地ビールのロゴ入りＴシャツなども出回っているので、自分用のおみやげにもいいかもしれません。
誰がこんなものを買うんだと首をかしげるようなものも少なくないのですが、これがニュージーランド人の気質なのかなと妙に納得してしまう雰囲気があります。
どうもニュージーランドの人たちは、あまり新品ということにはこだわらず、「使える」ということに重きを置くようです。自分の目で判断して必要なものを買う。
そんなニュージーランド文化を垣間見られる中古市場。ぜひ一度はのぞいてみてください。
One Point
アンティーク屋が特に多い街として、南島のクライストチャーチが有名。街のアンティーク屋ガイドマップというものがあり、各加盟店で無料配布されている。セカンド八ンドを扱う店は、小さな町にも必ずといっていいほどあり、地域の人々の生活に密着している。その他、週末にはフリーマーケットやガレージセールもあちこちで開かれている。
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