[ミルフォード] −世界一有名なトレッキングコース
そのため、数ヶ月前からの予約が必須で、山小屋代も通常よ割高になっている。僻地にあるため、歩きはじめるまでには、バスとボートを乗り継いでいく。帰路にもボートを予約しておく必要があり、手続き・料金ともに実にもったいぶったトラックでもある。手軽に歩けるニュージーランド・トランピングのなかでは異色のコースとも言える。 幻想的な森がひろがるミルフォード・トラック私がミルフォード・トラックを歩いたのは、1998年のことだ。ミルフォード・トラックと人気を二分すると言われるルートバーン・トラック歩いた直後だったが、ルートバーン・トラックは正直たいしたことなく、ミルフォード・トラックにもさして期待はしていなかった。 ところがミルフォード・トラックを歩きはじめて、すぐに他とは違っていることに気づいた。木々や森のかんじがとてもよいのだ。古ぼけているというか年季がはいったかんじがした。 やがて1泊目の小屋に近づく頃には、あたりは年老いた森といちめん緑のコケに覆われていた。地面も岩も木の幹もすべて淡い緑色。それが木々の間を抜けてどこまでもどこまでも続いている。 これほどに神秘的な森は初めてだった。宮崎駿のアニメに出てきそうな感じで、その辺に妖精やらなんやらがひょこっと立っていても驚かない。
マッキンノン・パス Mackinnon Pass へ向かうＵ字谷もダイナミックでよかった。雨だったので両脇に大きな即席の滝がいくつもできていた。残念ながらパスからの眺めは雨と霧でＮＧ。 サザーランド・フォール Sutherland Falls（滝）の裏をくぐるのはなかなかエキサイティングな体験だった。この滝は落差580mあり、ニュージーランド最大の滝とされている。途中で三段に分かれているとはいえ、ものすごい迫力。あたりは強風とみずしぶきがひどくまるで台風のよう。裏へまわるときには雨具なんてまったく役に立たない。襟元や袖口からバケツのように水が流れ込んでくる。最初から水着やＴシャツ・短パンで行くのが賢いやり方なのかもしれない。
ミルフォード・トラック最終日４日目の行程はちょっと間延びする感じがした。見慣れてしまった森の景色が淡々と続いていく。３日の行程で切り上げることができたら変化に富んだ最高のトラックという印象で終われたかもしれない。
帰路にカヤッキングを楽しむふつうはトラック最終地点の サンドフライ・ポイント から、予約しておいたボートに乗って道路の通じているミルフォード・サウンドの集落へ移動する。ガイドブックには載っていないけど、実はこのセクションを結ぶカヤック・ツアーがある。 テ・アナウの ＤＯＣ で、「とにかく安い手段を」と相談したら紹介してくれた。通常のボートが$22のところを$19だったような気がする（1998年時点）。 節約＋αを楽しめるなかなかいい手段だと思う。単なる移動と割り切ってしまえば漕いでいる時間はせいぜい30分くらい。でも視界の利く範囲で自由にコースどりをさせてもらえるから、大幅に遅れないかぎりそこそこ楽しめる。マイナーなツアーかと思ったけど、参加者は10人近くいた。この予約はＤＯＣオフィスではなくティ・アナウの町の中心にあるツーリスト・インフォメーション・センターで行なう。 バックパックはインストラクターがまとめて運んでくれるから心配は要らない。 ドーア・パス Dore Pass を抜けて安くアクセスミルフォード・トラックはいわば陸の孤島になっている。道路が通じておらず、トラック入口（のみならず出口も）にはボートでなければたどり着けないのだ。バスとテ・アナウ・ダウン Te Anau Down という集落までバスで行き、そこからボートに乗り換えなければならない。面倒くさいし、なによりお金がかかる。そこで超裏技として内陸ルートでボートを使わずトラックにアクセスできる方法もある。通称ドーア・パス・ルート Dore Pass といい、このドア・パス・ルートを使うと、ミルフォード・ロードからミルフォード・トラック入口付近まで1日で歩ける。ただし川の渡渉やルートファインディングが必要で、あきらかに上級者向け。詳しくはこちらへどうぞ ⇒ Dore Pass Route
関連サイトへのリンク Aoteaoa Mail - Ryu の New Zealand 便り - http://www.onjix.com/ryu/
ニュージーランド・ミルフォードトラック写真館
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ミルフォード・トラック Milford Track といえば、ニュージーランド・トランピングの代名詞とも言える超有名なトレッキングコースだ。このミルフォード・トラックを歩くためだけに、世界中からたくさんのトレッカーが訪れる。
