5度目のニュージーランド旅の報告

出発1週間まえになって、キャンセル待ちしていたエア・チケットが取れたもので、急遽ニュージーランドへ行ってきました。今回で5度目になります(^^)

今回のメイン・イベントは、南島の知られざる秘湯探し。ハンマー・スプリング Hanmer Springs からほど近いレイク・サムナ森林公園 Lake Sumner Forest Park 内にある Hurunui River South Branch Hot Springs に行ってきました。

Hurunui River South Branch Hot Springs とは長ったらしい名前ですが、俗称みたいなもので正式な名前はたぶんついてないと思います。フルヌイ・リバーという川の南側の支流沿いに湧いている温泉ということで、そう呼ばれているみたいです。

この温泉、なにがおもしろいかって、なんとバスタブ完備なんです。山のなかに忽然と湧く"野湯"のくせに、誰が持ってきたのか、家庭用の金属製バスタブがポツリと置かれている不思議さ。

実際に行ってみるまで信じられませんでした。

岩壁からコンコンと湧き出す温泉。それがバスタブに注ぎ込まれていて、快適度この上なしです。ふつうこの手の天然温泉は河原に湧いているのが相場で、自分で湯船の穴を掘ったり、川の水を混ぜて温度調整をしなくてはいけないのですが、このHurunui Southの温泉なら、行ってすぐに満足度100%の温泉が待っているのだから、たまりません。

行程的には、未舗装道路を1時間ほど車で行った後、川の渡渉を繰り返しながら徒歩5-7時間。誰もが気軽に行かれるという場所ではありませんし、地形図にも記載がないため、この地を訪れる人はほとんどないそうです。

超穴場の秘湯に辿り着いたという感慨もひとしお。今回の旅の最大の成果でした。

その後は、アーサーズ・パス地方にあるケーブ・ストリーム Cave Stream という"洞窟探検"をしたあと、クライストチャーチ近郊にあるパックホース・ハット Packhorse Hut という山小屋を訪ねて今回の旅の終了となりました。

このパックホース・ハットというのが、また特別な建物でして、"Sign of Packhorse"として知られています。

"Sign of ○○"というと、"Sign of Takahe"が有名です。賀来千賀子と宅間伸の結婚披露宴が行なわれた場所で、お城のような重厚な造りの建物(現レストラン)です。ガイドブックにも載っているので、実際に訪れた人も多いと思います。

実はこの一連の"Sign of ○○"は昔の街道沿いに作られた旅籠みたいなもので、クライストチャーチからアカロアに向けて、いくつかのこうした建物が造られていました。

そんななかのひとつ"Sign of Packhorse"が、現在はＤＯＣ管理の山小屋として残っているというわけなんです。

情緒ある石造りの小屋で、湾を見おろすロケーションも最高。

日英ともにガイドブックには載っていない、穴場中の穴場かもしれません。

そんな小屋へひとり、ワインと牛肉を担ぎ上げて、ＮＺ最後の静かな夜を過ごしたのでした。

それぞれの話はまた今度詳しく書いていきたいと思います。